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【永久保存版】男の子の親になったら絶対知るべき強い心の育て方

こんにちは、個育て研究室のCANAIです。

今回は、男の子の強い心の育て方を解説します!

「なんで息子だけこんなに泣き虫で臆病なんだろう…助けないで様子を見たり厳しく言っても全然ダメ…」

こんなふうに悩むママは少なくないですよね。

でも実は、泣き虫で臆病に見える男の子には、厳しくするよりママの共感で強い心が育ちます

でも、甘やかしていると自立できないんじゃないですか?周りの目も気になるし…

その気持ちわかります。だから本当は寄り添ってあげたいのに厳しくしていたんですよね。

でも、大丈夫です。

今回、泣いている男の子の強い心の育て方について、脳科学個性分類の観点も踏まえながら詳しく解説していきます!

【こんな人にオススメの記事です】

  • 泣いているわが子の強い心を育てるために正しい方法を知りたいというママ
  • 寄り添ったり厳しくしたりブレずに対応したいというママ
  • 論理的に納得して、自信をもって最適な対応をしたいというママ
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目次

やってはいけないNG対応

まず、逆効果になる「やってはいけないNG対応」を2つお話しします。

この2つをやると、泣きがさらに強くなってしまったり、お子さんの心がむしろ打たれ弱くなってしまうことにも繋がりますので避けましょう!

NG対応①:つき離す/ママが離れていく

泣いている男の子

一つ目は、泣いているわが子をあえて突き放したり、ママが離れていくという行為です。

のちに「男の子がママから離れられない理由」でお話ししますが、

男の子には強くなってほしいからと、泣いているわが子をあえて突き放すことは、実は逆効果です。

もし仮に、泣いているわが子が「男の子は泣かないの!」と言って突き放して泣くことを我慢できたとしても、

その時その子が学んだことは「泣き虫な自分ではダメなんだ」ということなんですね。

そんな子は、自分の不甲斐なさを直視しなければならないような本当に大きな挫折に直面したときには

「こんな自分は生きる価値がない」というほど自分を責めてしまうこともあります。

あえて突き放したりママが離れていくのは、やめておきましょう!

NG対応②:マイナス評価の言葉がけ

泣き虫な男の子

やってはいけない対応の二つ目は、その子をマイナス評価する言葉をかけることです。

「男のくせに情けない」や「女々しい」などの言葉や、

「なんであなたはみんなのように遊べないの?」など他の子と比べて劣っていると感じさせる言葉ですね。

こんなママの言葉を聞くことで、

子どもは「こんな自分はダメなんだ。ママに愛してもらえないんだ」と感じ自己肯定感が下がります

それだけでなく

「僕は情けない人間なんだ」「僕は他の子より劣っているんだ」という自己イメージがその子のなかで確立していきます。

さまざまな研究から、自己肯定感が子どものチャレンジする心や挫折から回復する力(レジリエンス)、幸福感などに影響することがわかっています。

「ママがあえて子どもを助けないこと」と「マイナス評価の言葉がけ」の2つは、逆にその子の心を弱くしてしまいかねないので避けたいですね!

NG対応の2つとも、今まで私が息子にやってきたことだ…

大丈夫ですよ!完璧なママなんていませんし、これまでの対応で今後のお子さんの人生が完全に決まってしまうわけではありません。

実際に、私が関わってきた高校生でも、

4月のクラス開きの時に引っ込み思案な子でも、学級が終わる3月には明るく社交的な性格に見違えたように変わった生徒もいました。

大切なのは、「これから」どうするかです。

科学的にも、「才能や知能、性格は、いくらでも変えることができる」という成長思考を持っている担任のクラスの方が、そうでないクラスより成績が伸びるという研究もあるように、

私たちが行動改善することで子どもたちもどんどん変わっていきます。

ぜひ、ママ自身を責めることなく、完璧を求めすぎずに一歩一歩行動を変えていきましょうね!

では「これからどうするか」を考えるために、まずは「なぜ男の子はママから離れられないのか」という理由を解説していきますね!

男の子がママから離れられない理由

なかなかママから離れられずに泣いてしまう男の子は、どのような理由でそうなるのか。その理由を知ることで、それに対してどう対応することが有効かが分かります。

今回は、その理由を脳科学個性分類の観点でお話しします。

理由①:幼児期の男性脳はママが動くと不安になる

男性脳の軸であるママが動くことによる不安

1つ目は、脳科学の観点で見て、幼児期の男性脳にとって軸であるママが動くと不安になるという理由です。

脳科学者の黒川伊保子先生は、次のように述べています。

「幼い男性脳は、母親との距離を測りながら、世界を広げていく」

黒川伊保子『息子のトリセツ』

女の子は自我の確立が早く幼児期から「自分」に関心を強くもつのに対して、

男の子は自分とは別の「対象」に強い関心を向ける傾向が強いそうです。

だから女の子よりも少しぼーっとしているように見えたり、自分の髪型なんかよりも電車や車に夢中になる男の子が多いんですね。

特に幼い頃はその夢中になる対象がママになると言われています。

それに加えて、女の子よりも空間認識能力に長けている男の子は、

ママを軸にしてママとの距離を測りながら自分の世界を広げていくという傾向があるそうです。

だから、その原点であるママが不用意に動くと男の子は不安になるということなんですね。

遊び場などで「ママ〜!」となっている子どもから原点であるママが離れていく行為は、

コンパスの軸がブレブレなのと同じなので、まさに男の子の心も不安定にしてしまう行為だったんですね。

でも、他の子を見ていると、男の子がみんなママにベッタリなわけじゃないですよね?初めての環境でもワーッと遊び始めてしまう子もいるし…

その通りです。その場合は、男性脳の特徴よりもその子の生まれ持った気質が影響していることが考えられますね。

生まれながらの気質としても、新しい環境でママから離れにくいことにつながる気質を持つ子もいます。

次は、その生まれ持った気質による理由について解説しますね!

理由②:安心安全を確認してからでないと動けない気質

2点目は、個性分類の視点からみて、安心安全を確認してからでないと動き出しにくい気質をもっているという理由です。

アメリカの精神科医トーマス博士の気質に関する研究で、「新しい環境への反応の仕方」も生まれながらの気質の違いとしてあるということが分かっています。

私がこれまで、さまざまな個性分類について学んで、それを学校現場の生徒にも応用した経験からも、

「ママから離れられない」現象の理由の一つに、その子が「安心安全を確認してからでないと動き出しにくい」という気質をもっているということも考えられます。

子どもたちのなかには、

  • 目的や得られる利益(遊びたいおもちゃ)があれば動き出せる子
  • 楽しそうな雰囲気(楽しそうなおもちゃや友達の遊ぶ姿)を感じて動き出せる子
  • その環境や人が安心安全であることがわかったら動き出せる子

など、さまざまな気質の特徴があります。

今回のようになかなかママから離れられない男の子のなかには、

「この場所が自分にとって安心で安全な場所なのかを観察している」から動き出せていないというパターンも考えられるんですね。

そんな場合にママが「いって来なさい」と無理強いしたり離れたりすると、その子の不安が増して余計に動けなくなってしまいます。

そんなタイプの男の子には、無理強いせずにその子のタイミングで自発的に動き出すまで待ってあげることが大切です。

でも、それじゃ結局ずっと私にベッタリになりそうなんですけど…

不安ですよね。でも大丈夫ですよ!これからお伝えする3STEPを実践すれば、かかる時間に個人差はありますが子どもたちはママから自立していきますよ。

補足解説

遺伝子研究の観点からみても、人の性格は本当に多くの遺伝子が複雑に絡み合って発現しているらしく、同じ一人の人をみても男性脳の特徴が出ている場面やその人独自の個性が出ている場面など、どんな時にどんな理由でそうなっているのかは人によって異なると考えられます。

さらに、今回の2つの観点だけでなく、もしかすると、その遊び場にはその子が怖いと感じているものがあったり、その遊び場で何か嫌な経験があったなど、男性脳や気質に関係なく、独自の理由がある場合もあります。

そのため、私たち親がその子の気持ちを理解しようという視点で観察する姿勢をもつことも大切ですね。

では、いよいよ息子さんが泣いている時にどう対応すればいいのか、3STEPとポイントを押さえながら解説していきましょう!

強い心を育む「3STEP」

男の子の心を強くする3つのステップは以下の通りです。

ステップ①:とにかく共感する!

ステップ②:その環境や人が安心安全であると感じさせる

ステップ③:うまくいった時にプラスのフィードバックをする

1つ1つポイントを解説していきましょう!

ステップ①:とにかく共感する!

まず、お子さんが泣いている時には、とにかく共感の言葉をかけてあげましょう。

ポイントは、「新しい場所だから不安だよね」と子どもの気持ちを言葉で表現してあげることです。

転んだ時やお友達とケンカして泣いている時にも、

「転んでビックリしたね」「あのおもちゃで遊びたいんだね。悲しかったね。」など、

子どもの気持ちを表現して受けとめてあげることで子どもは少しずつですが落ち着いてきます。

誰かに共感してもらうことで、不安や恐怖などの感情が落ち着くということは、ある研究で明らかになっています。

「これくらい大丈夫!」「お友達に貸してあげて!他にもおもちゃはあるよ!」と頭ごなしに声をかけると、

子どもは自分の気持ちが受けとめられないことで一層泣きを強くしてしまいます。

もちろん、共感したからといってすぐピタッと泣きやむ訳ではありません。

でも、「ママに気持ちを受けとめてもらえた」という経験を積んでいくに連れて、時間はかかるかもしれませんが、次第に泣く時間も短くなります。

ん〜、でもやっぱり共感ばっかりしていると、むしろ甘えん坊が加速しそうな気がするんですけど…

わかります。「これで本当にいいのかな?」と不安になりますよね。子どもはママに気持ちを受けとめてもらいながら成功体験を積めば、自ずと自立していきますので大丈夫ですよ。

高校生くらいになって、子どもが親から自立できないのは、子どもの課題を親が代わって解決している場合や子どもが求めてもいないのに親があれこれ手を出している時くらいです。

「共感はしても、子どもの課題は子どもに乗り越えさせる」というルールを守っておけば、次第にママから自立します。

さらに、私が「とにかく共感する」が重要でオススメしたい理由が2つあります。

一つは、ママに気持ちを受けとめてもらえたという経験を積むことで

「泣いている自分も愛される人間なんだ」というあるがままの自分に価値があるという自己肯定感が育つからです。

泣いている自分も受け入れられたうえで、ママが一緒に自分の成長を喜んでくれたという経験が

「泣いてしまう自分にも価値があるけど、誰かを喜ばせてあげられるような自分になれるようにもっと頑張ろう!」という純粋な向上心につながります。

これは、「こんな自分では愛されないから良い子でいなければ(良い子になれない自分には価値がない)」という動機からの向上心よりも、はるかに打たれ強い心ですよね。

「どんな自分も愛される存在だ」

という土台があれば、失敗たり困難にぶつかってもより良い自分を目指して頑張れるものです。

二つ目の理由は、子どもが自分の気持ちを表現するスキルを身につけ、ストレス耐性や幸福感が高まることにつながるからです。

自分の気持ちに「悲しい」「寂しい」と名前をつけることを感情ラベリングと言います。

「感情ラベリング」によって、怒りや不安に関わる脳の扁桃体の働きを抑えられることがわかっています。

幼児期の子どもは、自分の気持ちを言葉で表現できずに「泣く」ことで表現しています。

その子どもの気持ちをママが「寂しいんだね」「悲しいね」と表現することで、

子どもたちは「こんな時のこんな気持ちはこんな言葉で言えばいいんだ」と覚えます。

そうやって、子どもが自分の気持ちを理解して感情ラベリングができるようになると、

「怒り」という第二感情を相手にぶつけるのではなく「寂しい」という第一感情を伝えて良好な人間関係を構築するスキルにも繋がってきます。

科学的にも、感情ラベリングできる人はストレス耐性が強く、幸福度も高いことは分かっています。

本当の強い心とは、自分の負の感情やネガティブな現状を受け入れて乗り越えていける力の土台になるものです。

決して、自分の弱さやネガティブに目を背けて虚勢を張ることではないんですね。

ステップ②:その環境や人が安心安全であると感じさせる

子どもの気持ちを共感しながら受けとめたら、今度は子どもが自分のタイミングでママから離れて外の世界に歩み出せるのを待つことが必要です。

とはいえ、「何もせずに待つしかないのか…」と途方にくれてしまうママの気持ちもわかります。

そんな方のために、さりげなく子どもがその環境や人が安心安全であると感じるようにする効果的な方法をお伝えします。

その方法とは、

  • その環境にあるおもちゃで初めはママが子どもと一緒に遊ぶ
  • そこにいる他の人とママが仲良く話している様子を子どもに見せる

ということです。

もうすでにママがやっておられるかもしれませんね!

子どもが一番信頼しているママが楽しそうに過ごしていることで、「ここは安全な場所だ、この人は安心できる人だ」と感じることができます。

「いつ私から離れるんだ…」と焦るママにはここが一番の修行かもしれませんが、根気強く待ちましょう!

安心安全を最優先する個性をもつお子さんは、お友達や集団の調和を大切にする傾向も強いです。

一度ママから離れて仲の良いお友達を作ることができた経験を積めば、自信をつけて次第にママから離れて外の世界に飛び込んでいくスキルも高くなっていきます。

そのような「自分で友達をつくれた」「自分で新しいことができた」という成功体験を積むためにも、

ママが強制したり「慣れない環境だとダメな子なんです」とレッテル貼りせずに、「待つ」という姿勢が非常に大切になってくるんですね。

ステップ③:プラスのフィードバックをする

最後に、少しでもうまくいったところを見つけてプラスのフィードバックをしてあげましょう!

この時のポイントは、「こういうところが良かった」と子どもを評価するのではなく

  • 「嬉しかったね」「楽しかったね」と子どもの気持ちに共感する言葉がけ
  • 「ママ嬉しかった」というIメッセージ

で伝えることです。

遊びの帰り道で、「今日は楽しかったね」「お友達と仲良く遊べて嬉しかったね」

「〇〇くんが〜〜しているところを見てママ嬉しかったよ。かっこよかったよ」という言葉をかけてあげると良いですね。

そのようなプラスのフィードバックによって次の意欲にも繋がり自信もつき、ママから離れて自分で世界を広げていくことも少しずつ増えてきます。

焦らず子どものペースを尊重しながら子どもがもともと持っている心の強さが育つのを、ママのできる範囲でサポートするというくらいでOKです。

子どもたちは小さな成功体験を積みながら、3歩進んで2歩下がるような感じで成長します。

ぜひ、今回紹介した3ステップを心がけて、お子さんの強い心を育んでいただければ幸いです。

まとめ

私は「その子らしさ」を尊重することで本来の心の強さが引き出されると考えています。

今回のように、安心安全がわかるまで動き出しにくいお子さんは、周りをよく見る洞察力に長けているというところが長所でもあり、

その長所を伸ばしてあげることで自信がつき、最初は閉じ込められていた社交性や積極性が引き出されることにもつながるからです。

男女関係なく「その子らしさ」を尊重することで、積極的に社会に関わっていく力や、困難や挫折を乗り越える心の強さが育まれていくんですね。

とは言え、私たちママも、いつでも子どもの泣きを寛容に受け入れられる心の余裕があるわけではありませんよね。

この記事を読んできださったママには、上手くいかないママ自身を受け入れ、今回紹介したことを少しでもできた時に「よしできたぞ!」と楽しみながら子育てをしていただけると幸いです。

それでは、今回の記事はこれで以上です。

ご覧いただきありがとうございました!応援しています!

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