こんにちは!個育て研究室のCANAIです!
今回は、頭のいい子の特徴と育て方について解説していきます。
子どもの将来のために、幼稚園の頃から先取り学習をさせるべきか悩むママも多いですよね。
ボーッとしているわが子を見て「この子は大丈夫かな」と心配になったり、幼児教室や習い事に行かせないと損しないだろうかと不安にもなります。
また、勉強だけでなく日常生活においてもきっちりしつけてお利口さんにできる子の方が将来有望なようにも見えます。
安心してください。
私がこれまで塾講師や家庭教師、教育ボランティアや高校教諭、さらにはこれから先生になろうという大学生や社会人の方など、小学生から社会人まで多くの方を対象に教育活動をしてきた経験から、本当に頭のいい子は
- 幼い頃から習い事で先取り学習をしている
- 幼い頃から厳しくしつけられお利口さんで落ち着いている
などのようなイメージとは真逆の過ごし方をしている人がほとんどです。
頭のいい子に育てるために、学習の先取りや厳しいしつけより重要なことは何かということも、様々な研究で明らかになっています。
- でもやっぱり周りが幼児期から子どもに学習させているのを見ると焦ってしまう
- 習い事や塾に通わせるかどうかで差が開いて行くんじゃないかと思う
- 聞き分けの良い他の子を見ていると私の育て方が悪いのではないかと不安になる
その気持ち、私も一人の母親としてよく分かります。
でもこの記事を見れば、本当に頭のいい子を育てるための親の関わりは、先取り学習や厳しいしつけとは真逆であることが分かります。
この記事を最後までご覧いただければ、頭のいい子の特徴やお子さんの地頭をよくする方法が分かり、納得感をもって実践できると思います!
この「納得感」が非常に大事なんですね。
なぜなら、先取り学習でいろいろ知っている他の子を見たり、厳しくしつけてパッと見お利口さんにしている子を見ると、そちらの方が良さそうに思えることもあるからです。
そんな時、長期的な視点をもっていなければ、やっぱり厳しく躾けないとダメなのかと不安になったり焦ってしまいますよね。
子どもの本当に大切な力を育てるには、私たち親の長期的な目線と忍耐力が必要なんですね。
子どもの目に見えるところばかりを見て、中身を長期的にじっくり育てていくことを疎かにしていることのツケは子どもが大きくなってきた頃に表出します。
周りから見れば褒め称えられ成功していそうな学校には進学できたけれど、ある日突然、全てのことに無気力になる。
お子さんのそんな姿は見たくないですよね。
じゃあ、子どもがのびのびと「頭のいい子」に育っていく育て方って何なのか?
そもそも「頭のいい子」ってどんな特徴があるのか。
そんなことをこの記事では、詳しく解説していきます。
誰でも今日からすぐにできる方法ですので、ぜひ最後までご覧ください!
「頭のいい子」の特徴
まず、頭のいい子の特徴を5つ紹介します。
幼児期ではピンとこないものもあるかと思いますが、本当の頭のよさを身につけさせたいなら「今」のお子さんばかりにフォーカスするのではなく、お子さんの将来像を描いてそこから逆算して今の関わり方を決めることが大切です。
「今」のお子さんにフォーカスして「一見頭がいいように見えること」を追求してしまうと、長期的にみて本当に必要なお子さんの頭のよさは育ちません。
将来のお子さんの姿をイメージしながらご覧いただければと思います!
特徴①:語彙力が高い
語彙力は学力、思考力、コミュニケーション能力の全ての土台になる力です。
幼児期の語彙数の差が将来の学力や年収に大きな差を及ぼすことは、齋藤孝先生や内田伸子先生もおっしゃられ、また海外の研究などでも明らかになっています。
『AI vs 教科書の読めない子どもたち』の著者新井紀子先生も、読解力の基盤は語彙力であるとおっしゃっています。
私自身、高校教諭として高校生に授業をするなかで、成績が伸びやすい子と伸びにくい子には語彙力に差があることを肌で感じてきました。
例えば、世界史の教科書にある
こんな文章を読んだ時、「文明」「治水」「灌漑」「政治」など、抽象的でイメージしにくい言葉を、イメージとして理解できていないと内容を正確に理解することはできません。
ただ辞書的な意味を覚えているというだけでは、その知識を応用できるような本物の知識にはなっていないんですね。
私が高校生の頃は「王朝」という言葉のイメージさえ理解できず、世界史に苦手意識をもちました。
そんな私の経験や、現場で授業をする中で、「理解力」や「論理思考」以前に、そもそも子どもたちは言葉を知らなくて困っているということを痛感してきました。
また、私たちは言葉を使って物事を考えています。
なので、語彙力は思考力を養うためにも不可欠なんです。
さらに、コミュニケーションにおいても、まだ言葉の知らない幼児期の子は「イヤ!」という言葉で全てを表しますよね。
でもこれでは私たち親とって何がイヤなのか全くわからず手を焼いてしまいます。
「強い男の子の育て方」の記事でお話ししたように、「寂しかったんだね」「悔しかったんだね」と子どもの感情をラベリングしてあげることで、子どもは「こんな時の自分のこんな気持ちは寂しいって言えばいいんだ」と覚えます。
子どもが「いや!」と暴れるのではなく、「ママ、寂しい」と言ってくれたらかなりコミュニケーションの質も高まりますよね。
こんなふうに、語彙力は、子どもの理解力や思考力、コミュニケーション力など、将来の学力や年収に関わる重要な力の土台になるものなので、「頭のいい子」の特徴としては欠かせない要素ですね。
特徴②:自分の頭で考え行動できる
頭がいい子の二つ目の特徴は、自分の頭で考えて行動できるという点です。
一見テストの点数がよくても頭打ちになる子は、与えられた答えを吸収するだけで自分の頭で考え行動することがありません。
本当に頭がいい子は、学習でも日々の生活や人とのやりとりでも「それは本当か?」「なぜこれが上手くいくんだろう?」「他に正解があるのではないか?」「この先生の言葉の真意はこういうことだろう」と、自分の頭で咀嚼してその学びを自分のものにします。
これからの時代は「正解」を自分たちで創造していかなければならないので、自分で考え行動できる力はより重要になってきます。
実際に、文部科学省が平成29年に改訂した「新学習指導要領」でも、ただ知識を暗記する力ではなく、下記のような力を育むことが重視されています。
学んだことを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力」や「人間性」
未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力」
実際の社会や生活で生きて働く「知識及び技能」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1383986.htm(文部科学省HP)
学んだことを自分の人生に応用活用するには、自分で考える姿勢や力が不可欠なんですね。
社会に出て活躍できる「頭のいい子」には、まさしくそんな自分で考え行動できる力があります。
特徴③:論理思考ができる
次に、頭のいい子の特徴は、論理思考ができるということです。
ここで言う論理思考とは、
- 原因と結果、手段と目的など事柄の関係を正確に捉えることができる
- 知った知識や物事を的確に分類できる
といった思考ですね。
例えば、論理思考ができる子は、
「お金もちの子は、塾に行けるから成績も良い」
という意見を聞いて、「お金もちの子の成績がいいという結果は、本当に、塾に行けるからという原因からきているのか?」と疑問を持ちます。
そこで、
「お金持ちの子で成績がいい子」
「お金持ちの子で成績が悪い子」
「お金持ちじゃない家庭の子で成績がいい子」
「お金持ちじゃない家庭の子で成績が悪い子」
に分類して、「成績がいい子」の本質的な特徴を見出そうとします。
こういった論理思考ができることで、より本質的なことに気づき、的を射た改善策などを打つことができます。
特徴④:自分を客観的に見て振り返る力が高い
さらに、頭のいい子は自分自身の気持ちや言動を客観的に見て振り返り、「こんなふうに改善した方がいいな」と考えることができます。
このような力を「メタ認知能力」と言いますが、頭のいい子はこのメタ認知能力が高いんです。
勉強や仕事をするときに「なぜ点数や業績に結びつかなかったのかな?」と自分のやったことを振り返ったり
コミュニケーションでも「あの人のこの言葉にちょっとムッとなってしまったのは、私が自分のプライドを守りたかったのかもな」と自分自身の心の動きを振り返ることもできます。
Googleの社員研修では、このような自分自身の気持ちの変化などに目を向けるための瞑想を進める研修もあるようです。
自分の気持ちを「なんかムカつく」のような荒い解像度ではなく「こんな状況でこうなるとき焦りを感じ、それが怒りになっているんだな」のように、より解像度の高いメタ認知できる人の方が、共感能力も高いことがわかっているそうです。
特徴⑤:知識や経験をつなぐ力が高い
最後に、頭のいい子は自分が知った知識や経験したことをつなげる力が高いです。
自分がすでに知っている知識と新しく知った知識をつなぎ合わせて新しい仮説を立てたり、自分が知った知識を「あの知識はこういうことだったのか!」と日々の経験や体験につなげる力ですね。
こんなふうに知識や経験をつなぐ力が高い子は、「1聞いて10学べる子」です。
一つ知った知識があれば、その知識を別の知識や経験と繋げて思考を発展させることができるからです。
こんな力のある子は、新しい仮説と観察、検証をどんどん繰り返していくので、独自の理論を発見したり、新しい解決策を見出して困難を乗り越えていくことができます。
ここまで聞くと、「幼児期のわが子にそんな力があるのかどうかわからないな」と感じますよね。
その通りです。
これらの特徴は、子どもたちの日々の積み重ね、つまり習慣によって身につけられる力ばかりですので、まだ言葉の数も経験も少ない幼児期のお子さんはこれらの力を身につける序盤の段階です。
逆にいうと、幼児期の今のお子さんを見て「この子に素質はあるのか」などと見極めようとするよりも、これから紹介する、これらの力の育て方を実践していくことが大事です。
では、子どもたちが大きくなった時これらの特徴が見られるようになるために、親として望ましい関わり方を厳選して5つ解説していきます!
どれも今日から誰でもできることなので、一つずつ意識してやってみてください!
幼児期からの育て方
頭のいい子の育て方①:民主型教育にする
まず一つ目に、トップダウンで親に従わせる厳しいしつけではなく、子どもの意思や意見も尊重した民主型の関わり方をしていきましょう!
例えば、子どもがお風呂に入りたくないと駄々をこねている時、「早く入りなさい!」と命令するのではなく、「じゃあ、8時になったらお風呂に入るのはどう?」と対等な人間として交渉する、といった感じですね。
とにかく従順に大人の言うことを聞ける子が「良い子」などのような考え方を子どもに刷り込んでしまっては、子どもに自分で考える力は身につきません。
むしろ指示待ち人間になりますね。
GoogleやFacebookといった思考力の高い人材の集まるトップ企業でも、「どうすればできそう?」と質問することでアイデアを出し合う手法を使っています。
英語で「How might we?」と言うことから「HMWメソッド」と呼ばれています。
子どもとの妥協点を見出したい時だけでなく、子どもが何か失敗した時に「だからいったでしょ!」と責める代わりに
「次はどうすれば良いかな?」「今の状況をどうすれば良いかな?」ということを子どもに考えさせましょう。
子どもがクイズや勉強で間違った答えを言ったとしても「なんでよ!」「さっきもやったでしょ!」などと責める代わりに
「どうしてそう考えたの?」「それは面白い答えだね!」と子どもの自由な発想をまずは認めましょう。
自分で考え行動するには、「間違っても良い」「失敗しても良い」という子どものマインドが必要です。
そのために、たとえ失敗しても「挑戦したことが素敵だったよ!」「自分で考えて行動してくれたことがママは嬉しかった」と、自分で考えて行動したことを認めてあげましょう!
こうやって、自分で考え行動する姿勢を養いながら「どうすれば良いかな?」と思考させる機会を多く与えることで、「なぜうまくいかなかったのか?」「どうすればうまくできるのか?」と、自ずと試行錯誤や仮説と検証を繰り返し、その中で論理思考やメタ認知能力が育ってきます。
頭のいい子の育て方②:自由時間を確保する
次に、子どもが誰からも指示されたり注意されないような自由な時間を確保しましょう!
シンガポール大学の研究では、子どもの人間関係や遊びに親の口出しが多いと、子どもが鬱になりやすく、間違いを恐れることがわかっています。
「頭のいい子」の素養を身につけるには、自分で積極的に物事を考えたり挑戦する姿勢が不可欠です。
キャリアで成功している人は、幼い頃から何かにのめり込む経験が多いとも言われます。
確かに、自分の個性や才能を磨いて突出するには、そもそも自分の得意なことや好きなことは何かを自覚することが不可欠で、さらに、その得意なことや好きなことを極めるための時間が必要ですよね。
子どもが望んでもいないような習い事で、子どもにとってそんな自由時間がない状態になると、子どもはそんなふうに自己理解する時間すら持てないですよね。
こんなことが続くと、「自分が何をしたいのか、自分は何が好きなのかがわからない」となります。
子どもの頃の自由な遊びでしていたことが、大人になってからもつい没頭してしまう得意なことと結びついていることがほとんどです。
私事で恐縮ですが、私も小さい頃に漫画を読んだり創作活動をするのが好きでした。
廃材でハムスターの遊具を作ったり、友達と秘密基地をつくったりしてよく遊んでいましたが、大人になってしている仕事で感じている楽しさと、子どもの頃に遊びで感じていた楽しさは同じなんですね。
こうしてYouTube動画を作ることも生徒が生き生きする授業を自分のオリジナルで作ることも大好きです。
こういう、自分にしか作れないオリジナルのものを作ることが好きという感覚は幼少期から変わっていません。
このように、子どもが自分の好きなことや得意なことに気づける自由時間を与えることは私たちが思っている以上に重要です。
スティーブ・ジョブズやココ・シャネルなどの偉人たちの幼少期も共通して、自分の世界観に入り込んで創作活動やままごとなどに没頭していたと言います。
そして、この時間だけは、絶対に親が口出ししない。
「この子の才能や興味はどこにあるのかな〜」とお子さんの才能のタネがどこにあるのか探すような感覚で、楽しみながら見守っていただきましょう!
頭のいい子の育て方③:本物に触れさせる
三つ目に、本物に触れさせるということです。
例えば、
- 蝶々やカブトムシなど虫を一緒に取りに行く
- 自然豊かな場所に連れていく
- 博物館や美術館、史跡を巡る
などですね。
頭のいい子の特徴でもお話ししたように、頭のいい子は、知識をただ辞書的な意味で覚えているということではなく、イメージできるかたちで深く理解している生きた知識が豊富です。
そんな生きた知識にするには、やっぱり本物に触れることが手っ取り早いんですね。
例えば、社会科で「鍾乳洞」などと聞いても子どもにとっては「なんじゃそりゃ?」です。
写真で見てある程度わかったような気にはなれますが、やっぱり本物に触れることには勝りません。
本物の鍾乳洞を見れば、あっという間に理解できます。
そして、鍾乳洞で石灰岩が水に溶けている実物を見れば「なるほど!」ですよね。
テストで「石灰岩が地表水、地下水などによって侵食されてできた洞窟は何か」と聞かれれば、普通に「鍾乳洞」とわかるんです。
勉強として覚えているのではなく、生活や趣味の中で覚えているので圧倒的に強いです。
こんな話を聞くと、「自分は社会が好きじゃないから無理!」と思われるママもいらっしゃるかと思いますが、大丈夫です!
私も、カブトムシとか芸術・音楽には疎いです。
ママが楽器が好きなら本物の楽器に触れさせる、パパが虫好きならママに虫取りに連れて行ってもらう、ママパパがスポーツをしているなら競技場やアリーナに連れていく、などパパママの感性で本物に触れさせてあげましょう!
もし、お子さんが学校で勉強した結果、パパママと違うことに興味をもっていれば、お子さんの興味のある分野の本物に触れに行くのもいいですね!
そうやってお子さんの感性で、パパママも初めて触れるものがあるというのも子育ての醍醐味ですよね。
実際に私も、全く興味のなかったお花や電車に、子育てを通して少しだけ詳しくなりました。
皆さんもそんな経験が一つや二つあるのではないでしょうか?
子どもの頭のよさは、机に向かって得る学びと実体験が結びついた時に本物になります。
子どもと本物に触れることを楽しみながら「知る・学ぶって面白いな〜」と一緒に感じていると、子どもも自然と学ぶことが好きになりますよ!
頭のいい子の育て方④:遊びを重視する
次に、遊びを重視するということです。
自由時間を確保することや本物に触れることとも少し被っているかもしれませんが、机に向かう勉強ばかりが学びではありません。
むしろ幼少期は、五感を使った遊びの中から様々なことを感じ取り学んでいます。
小学校の前半までは暗記だけである程度乗り切れるような学習内容ですが、後半になると抽象的な思考を求められる内容になります。
そんな抽象的な思考や抽象概念を理解するうえで、重要になるのが想像力です。
幼児期からの遊び経験で五感を刺激してさまざまな体験をすることで、子どもたちの想像力は豊かになります。
例えば、以前、1歳の長男が食事用の机のついた椅子に机側からよじ登っている様子を、助けられる位置から見守っていました。
はじめは机に長男が乗ることでバランスが崩れて倒れていたのですが、それを体感した彼は、今度はできる限り椅子まで手を伸ばして重心を椅子側に置くようにしながらよじ登って見事成功したんですね。
この様子を見て、誰も何も教えていないのに、子どもはこんな試行錯誤を通して感覚的に重心を学んでいるということを改めて感じました。
こんな経験があるからこそ、授業で重心を学んだ時にも肌感覚として学習内容が腑に落ちやすくなりますよね。
子どもにとってはただ「やってみたいからしている」遊びなんですが、遊びから学んでいることは非常に大きいんですね。
さらに、内田伸子先生によると、自由時間や遊びが多い幼稚園や保育園の子どもの方が、先取り学習で勉強時間が長い幼稚園や保育園の子どもよりも語彙力が豊かだそうです。
科学的にも、学習内容を定着させるには、誰かに何かを教わるようなインプットの時間よりも、その知識を使って活動する、知識を誰かに伝えるなどのアウトプットの時間が多い方がいいことがわかっています。
子どもにとって遊びの時間は、まさしく超能動的なアウトプットの時間です。
「机に向かって学んでいることだけが勉強じゃない」ということは、私たちママも肝に命じておきたいですね。
頭のいい子の育て方⑤:一緒に絵本を読む
そして最後の方法が、一緒に絵本を読むということです。
これはどんな教育者もおっしゃっており「またか」と思われるかもしれませんが、やっぱり絵本は最強です。
ある研究では、1歳で多く読み聞かせをすると3歳で多動性や問題行動が減り、3歳で多く読み聞かせをすれば5歳での問題行動が減ると言われています。
また、家庭が裕福か否かに関係なく本が500冊以上ある家とない家では、子どもの学力が同学年の子と比較して2、3年ほどの差が出ると言われています。
さらに、家庭に本が多くあることは父親の教育レベルの2倍、子どもの学力に影響を及ぼすこともわかっています。
本、最強ですよね。
私も、家族に学歴がなく、大学受験の時も「私たちはわからないから、自分で考えなさい」といった感じで塾にも通いませんでした。
でも、大学で読書に目覚め収入の多くを本に費やしてきたおかげで、知識だけでなく、理解力、感情コントロール力、幸福度などが格段に上がりました。
このように、仮にパパママに学歴がなくとも、子どもを本好きにしておくだけで子どもは幸せに生きられる方法を本から学び自分で人生を切り拓けます。
幸せに生きるマインドからお金の使い方や稼ぎ方、文章の書き方、一流に触れることの大切さ、子育てのノウハウやその科学的裏付け、ビジネスで第一線をいく人たちが何を考えているか、などなど、本は私たちの世界を無限大に広げてくれるからです。
私たち親も完璧ではありませんが、子どもが読書好きになれば、本がその不足部分を補ってくれるのです。
今でも、母から「リビングのこの本棚、寝室とかにどけたら?」と言われますが、リビングなど家のいたるところに本があることの重要性をよくわかっているので、本棚だけは譲れません。
子どもたちが読書好きになるには、幼児期にとにかく「本は楽しい!」と思えること、本が日常に溶け込んでいることが重要です。
私も、子どもの「おもちゃ買って!」にはあまり応じませんが、「この絵本欲しい」と言われれば必ず買います。
たとえその絵本を買ったのにあまり読まないことがあっても、絶対に買います。
子どもたちにも、「おもちゃは買いたいだけ買いすぎると将来のためによくないこともある。でも、本は読めば読んだ分だけいいことがあるから、絵本ならいくらでも買ってあげる。」と話しています。
ただし、ポイントは絵本を読むことを子どもに強要しないことです。
子どもを勉強好きにしたり本好きにすることに失敗する多くの親は、親の求めるレベルできっちり勉強したりちゃんと読書することを求めがちです。
こうなると子どもは、勉強や読書の時間が楽しくなくなります。
私たちだって、自分が好きでやろうとしていることにいちいち横から指図されたり、自由度を奪われると、それをするのが嫌になりますよね。
このように、「やりなさい」などと強要されるとしたくなくなることを「心理的リアクタンス」と言います。
子どもをやる気にさせたり、うまく乗せることが上手な親や先生は、子どもの「自分で決めた」という感覚を第一に、子ども主導で子どもの興味関心や気分に合わせて関わり楽しい雰囲気を自然に演出しています。
絵本の効果的な読み方などを解説し始めると長くなりそうなので、また別の記事で詳しく解説していきますね!
「頭のいい子」の特徴の一つである「語彙力」を高めるなど直接的な効果だけでなく、読書はさまざまな知識や疑似体験、人生を変える人との出会いなど、無限大の可能性を子どもに与えます。
そういう意味でも、「絵本が好き」「読書は楽しい」という感覚を子どもに持たせてあげることは、親から子どもへの最高のプレゼントであると言っても過言ではありません。
目先の「賢そうな子のイメージ」に引っ張られて子どもを本嫌いにしちゃうより、子どもとの絵本の時間をママもぜひ楽しんでください!
まとめ
いかがだったでしょうか?
子どもが大人になった時に自分で考え人生を切り拓いていけるような頭のいい子の育て方には、「親子のコミュニケーションが多い」ということと「肯定的に子どもに関わっている」という共通点がありましたね!
こんな関わりをしている中でと、周りから見て「わがままな子」「ぼーっとしている」「生意気」「しつけがなってない」などと思われがちな行動が見られることも幼児期にはまだまだあります。
もちろんそんな行動は、怒ったり恐怖心を抱かせれば、怒られたくないので子どもはすぐに行動改善できます。
でも今、目の前の子どもが賢そうにしていればそれでいいんでしょうか?
私はそうは思いません。
子どもが大きくなった時、困難があってもそれをどう乗り越えるか考え、自信を持って行動に起こし、「人生いろいろあるけど、楽しいな〜!幸せだな〜!」と感じられるように、本当に大切な力や心を、失敗や挫折も見守りながらじっくり時間をかけて育てていくことが大切だと私は考えます。
「育てにくいな〜」「本当にこれでいいのかな〜」と不安になった時には、今回紹介した「頭のいい子の特徴」など思い出しながら、将来のお子さんの姿を思い浮かべてみてください。
「将来わが子にどうなってほしいのか」
そんな長期的な視点を持てば、何を一番に優先するかは自ずと見えてきます。
とはいえ、私たちママも常に理想的な関わりができるわけではありません。
子どもにも子どもの都合があるように、私たちママにも都合があります。
「子どもと対等に」という言葉には、私たちママの意思や思いも等しく尊重されるという意味も含まれますよね。
「ごめん!今日はちょっとママ急いでるから頼む!」と、時には子どもがギャン泣きするなか強行突破せざるを得ないこともあります。
スーパーの商品を傷つけてはいけないなどといった事情があるときも、時には一旦強制連行することが必要なこともありますよね。
でも、日頃から自分の意思を尊重されているからこそ、「こんな時のママは本当に切羽詰まっているんだな」「これは本当にしてはいけないラインなんだな」と子どもはメリハリをもって感覚的に理解します。
こういう記事を見ると、「子どもの意思を尊重してあげなくちゃ」という意識が高くなり、ママ自身のことをないがしろにしてしまいがちです。
ママも子どもと同様、一人の尊重されるべき人格なので、ママの感性も大切にしながらお子さんとのやりとりをママらしく楽しんでください!
それでは、今回の記事はこれで以上です!
今日もご覧いただきありがとうございました!
応援しています!
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