こんにちは!個育て研究室のCANAIです!
今回は、「気の強い女の子の特徴と育て方」についてまとめました!
【こんな悩みをもつママにオススメ】
- 気の強いわが子が嫌われないか心配
- そもそも気の強さは抑え込むべきなのか
- 気の強い子の特徴と響く言葉は何なのか
自己主張が強い、お友達に注意する、場を仕切る
そんな気の強い女の子っていますよね。
「このままじゃ、友達に疎まれて浮いてしまうのではないか」と心配するママも少なくありません。
加えて、保育園の先生から娘さんの行き過ぎた行動を問題視されたりすると、なおさら頭を抱えてしまいますよね。
気の強いお子さんは、ママの注意にもヘソを曲げがちですし、厳しく注意して萎縮するのも可哀想に思えてくるものです。
そんなお子さんにどう対応すれば良いかを知らず、娘さんと対立したり、行動が改善されないまま悩み続けるママも少なくありません。
このまま同じことを続けて、その都度お子さんと衝突していてはママも疲れてしまいますし、厳しく言ってお子さんが萎縮するのもツライですよね。
こんな気の強い娘が素直に変わる接し方なんてあるの?
ありますよ!
気の強いお子さんの特徴を理解して適切な接し方をすれば、娘さんと対立したり頭ごなしに押さえつけることなく、娘さんの行動改善をはかることができます。
- でも、めっちゃ難しいんじゃない?
- あの頑固娘がそんなに素直に改善するとは思えない
- 結局、気の強さは改善すべき短所ってこと?
- あの娘の問題行動が長所だとは思えない
その気持ち、すごくよくわかります。
この辺の全体像がわからないからこそ、目の前にいるお子さんへの対応に「これ!」といった方針を見出せずにいたんですよね。
でも大丈夫です!
この記事では、そんな気の強いお子さんの特徴や行動改善を促す方法やポイント、そのような対処法で伸びるお子さんの才能について詳しく解説していきます!
この記事を読めば、今まで「問題」にしか見えなかったお子さんの行動が「才能の芽」として見えるようになります。
将来お子さんが成長した時にも長所として伸ばしてくれたあなたに心から感謝すると思います!
気の強い女の子の特徴
ではまず、自己主張が強く、お友達にもきつく注意したり、マイペースに集団を仕切ってしまうような「気の強い子」の特徴について、3つあげます。
お子さんにも当てはまるかどうか考えながらご覧ください!
特徴① プライドが高い
まず、1つ目に、プライドが高いというところです。
今回のような気の強いお子さんは、「人よりも優れていたい」または「理想的な自分でありたい」という思考が人一倍強い傾向があります。
そのため、子どもであってもプライドは一人前です。
もちろん他のタイプの子にも一人の人格としてプライドがありますから、子どもだからとズケズケ親の言いたいことを言うのはどのお子さんに対してもNGです。
なかでも今回のようなタイプのお子さんは人一倍高いプライドをもっているので、頭ごなしに否定したり注意する声かけはヘソを曲げてしまうことになりお互いにストレスフルですね。
特徴② 損得勘定で動く結果主義
2つ目の特徴として、損得勘定で動く結果主義という特徴があります。
その行動をすることによって自分に起こるベネフィットやリスクは何なのかという損得で物事を判断する傾向が他のタイプと比べて強いです。
なので、何か行動を起こしてもらいたい時には、「それをすることでどのような得があるのか」を、お子さんが「それはやっておこう」と感じるよう提示すると効果的です。
大人でも「プレゼントに花束はいらない。実用的なものが欲しい」と考えるタイプの人がいますよね。
このタイプの人は、程度の差こそあれ、子ども時代に今回のような「気の強い子」のエピソードをいくつかもっていると考えられます。
また、「自分の目指す結果を得られたか」という結果主義な傾向も強いので、自分が目指していた結果を得られなければどんなに周りが褒めても、激しく悔しがったり泣き続けることが多々あります。
自分の気持ちを整理するのにも時間がかかりますが、結果への執着心は良い意味でも強いので、泣いてスッキリすればまた頑張れるというところが長所でもあります。
特徴③ 筋道立てた説明による「納得」を求める
3つ目の特徴は、筋道立てた説明による「納得」を求めるという点です。
「それって他の子もそうじゃないの?」と思われるかもしれませんね。
でも、叱られるときに、たとえ筋道立てて「なぜダメなのか」を説明しても、ママが大きな声で叱ったり、自分の気持ちをママがわかってくれていないと感じたら、その印象の方が強くなって「なぜダメなのか」が入っていきにくいお子さんもいます。
「納得感」はどのお子さんにも大切なのですが、最優先するものはお子さんによって違います。
きょうだい育児をされているママはすでに感じておられるかもしれませんが、同じ声かけをしてもお子さんの反応は異なりますよね。
そのような個性のすれ違いで「お母さんに愛されていない」「お母さんみたいには絶対になりたくない」というお子さんも、これまで何人も見てきました。
お互いの個性を知ることで、お子さんの個性に応じた声かけができるだけでなく、お子さんも「ママとはタイプが違うから、自分にとっては嫌だけどママにとっては愛情表現なんだ」と理解できます。
私が、親子でお互いの個性を知ることが大切だと考えるのは、そのためです。
少し脱線しましたが、今回のような我が強く、仕切り屋さんで気の強いお子さんは、根拠や論理で納得することを他のタイプ以上に重要視するということは押さえておきましょう!
では、これらの特徴を踏まえて、お子さんの行き過ぎた言動への対処法を詳しく解説していきます!
行き過ぎた言動への対処法
お子さんの行き過ぎた言動への最も効果的な対処法は、ママとのやりとりでロールプレイする(疑似体験させる)ことです。
例として、お友達に厳しく注意する行動を取り上げて解説しますね。
正したいお子さんの行動=「お友達がルールを守れない時に厳しく注意する」だとします。
この場合は、ママがあえてルールをやぶってお子さんに注意してもらうような場面を日常でさりげなくつくります。
そこで、お子さんが「ママ、ちゃんとお靴揃えて!」などと注意してきた時がチャンスです。
お子さんに注意された時に
あ、そうなの!?気づかなかった!
〇〇ちゃんめっちゃ綺麗にお靴揃えてるね!
でもママ、〇〇ちゃんが怒ったと思ってびっくりしたから、次からママがちゃんとできていない時があったら『あれ?ママお靴揃ってないよ?どうしたの?』みたいな感じで優しく気づかせてくれたら嬉しいな。
と、どう行動を改善すれば良いかを「お願い」のような雰囲気で伝えてみましょう。
そうすると、プライドの高いお子さんもヘソを曲げることが減ります。
そのうえで
今、練習として、ママに優しく言ってみてくれる?
と子どもに促して練習してもらいます。
そこでお子さんが少しでも優しく言えたら、
「ありがとう〜!〇〇ちゃんが優しく教えてくれたから、ママ嬉しかった」
と良いフィードバックをしましょう!
そこで
お友達にも、今みたいに優しく教えてあげると嬉しいかもね!
とサラッとつけ加えます。
ここはサラッと言うのがオススメです。
気の強いお子さんは、ママに指摘されるより「自分で気づいて改善する」ことを人一倍好むからです。
このように、「私はえらいでしょ!」という、お子さんの承認欲求を満たしたうえでお友達への関わり方についてさりげなく気づかせることで、お子さんの社会スキルを高めていきましょう。
もしお子さんが「なんで優しく言わなきゃいけないの?」など質問してきた時には、さらにチャンスです。
優しく言う方が、みんな〇〇ちゃんの言っていることをよく聞いてくれるようになるからだよ。
〇〇ちゃんも、ママにいきなりダメ!って言われたら、『だって!』と反発したくなったり、ママの意地悪!と思うよね。
でも『〇〇ちゃん、お靴揃えてないよ?どうしたの?』って言われたら、『そうだそうだ!』と素直に行動を変えやすいし、ママのことも嫌な感じしないよね。
〇〇ちゃんはせっかく良いことをしてるんだから、他のお友達に嫌がられる言い方で損をしてほしくないな。
と、お子さんのプライドにも配慮しながら筋道立てて説明すると多くの場合、納得してくれます。
ただし、たとえ納得できたとしてもお友達に対してすぐに改善されるとは限りません。
同じような機会があったら、
「〇〇ちゃん、こんな時はどんなふうに言うと良かったんだっけ?」
と気づかせて何度も練習させてあげましょう。
そして、できた時には、「よくできました!」と上から目線で褒めるより下記の褒め方が素直に喜んでくれますよ!
- 「ありがとう、優しく言ってくれて嬉しかった」とIメッセージで伝える
- 「〇〇ちゃんが優しく伝えたから、お友達も気持ちよくルールを守ってくれたね!」と自分の行動で結果が変わるということがわかるように伝える
では次に、その他の事例にも応用できるように、気の強いお子さんに効果的な関わり方のポイントをまとめて解説します!
効果的な関わり方のポイント
ポイント1:気持ちや主張を認める
まず初めに、お子さんの気持ちと主張を認めることが大切です。
「ルールを守ってほしいんだね」「〇〇ちゃんは〜〜がしたいんだね。」
と、自己主張することやルールを守って社会に貢献しようという気持ち自体は認めてあげましょう。
「そんな言い方したらお友達に嫌われるよ!」「あなたは先生じゃないんだから、そんなこと言わなくていいの!」
などと頭ごなしに否定してしまうと、「ルールを守らなくていいの!?」と混乱したり、「私は悪くないのに!」と、こちらの言葉も入っていきづらくなります。
浜松医科大学名誉教授の髙田先生によると、言葉をかけてくる相手を受け手がどれだけ尊敬し信頼しているかが言葉の効果に大きな差をもたらすということが証明されています。
私たち大人でも、「この人は私の理解者だ」と感じる人のアドバイスや指摘は素直に聞きやすいですよね。
とはいえ、他のお子さんや保護者が周りにいるときなど、なかなかお子さんの気持ちに寄り添うのが難しい時もあります。
私の長女も気の強いタイプで、年上のお兄ちゃんに「ダメー!」と注意していた時に、親御さんの目もあって非常に気まずい思いをした経験があるので、よくわかります。
そんな時は、その場で対応ができなくても、後でフォローするというかたちでも効果はありますから、肩の力を抜いてできる時にできる範囲で実践していきましょう!
ポイント2:行動改善することによる結果を示す
このタイプのお子さんは、結果を重視し損得勘定で動く傾向が強いので、たとえば、仕切り屋さんな特性についても、
〇〇ちゃんはリーダーシップがあってすごいね!
リーダーの素質がある〇〇ちゃんに良いことを教えてあげよっか?
リーダーにはね、みんなに嫌われてチームをダメにしちゃうリーダーと、みんなに好かれてすごいことを成し遂げちゃうリーダーがいるんだよ。
〇〇ちゃんはどっちになりたい?好かれるリーダーが良いよね!
好かれるリーダーがどうやってチームを動かしているのか、〇〇ちゃんも勉強すれば将来自分のやりたいことで成功できるかもしれないね!
などのように、行動を改善することによるベネフィット(得)を筋道立てて示してあげると心が動きやすいタイプです。
このように、場を仕切りがちなこと自体は否定せずに、どのように周りを巻き込んでいくのが望ましいのかを考えさせるきっかけを与えるといいですね。
また、ワンピースやスラムダンク、歴史人物の漫画などでも良いので、お子さんが優れたリーダーのあり方をわかりやすく学べるものをさりげなく家に置いておくのもオススメです。
そうしておけば、要所で「こんな時、ルフィだったらどうするかな?」などと考えさせることができます。
この方法は小学生以降の方が効果を感じやすいですが、幼児期では絵本やごっこ遊びなどでさりげなく気づかせてあげると良いですね!
ポイント3:「結果→過程」の順番で褒める
次に、このタイプのお子さんの良い行動がどんどん増える「効果的な褒め方」についてお話しします。
結論、「結果→過程」の順番で褒めてあげましょう!
結果主義のお子さんなので、まず最初に
〇〇ができたんだね!
とお子さんが目指していた結果を認めてあげることが重要です。
そのうえで、気の強いお子さんの大好物の褒め言葉は、ズバリ
あなたならできるって、ママ思ってたよ
という言葉です。
この言葉でお子さんはどんどん自信をつけて良い行動を増やしていきます。
ただし、結果だけを褒めてしまうと、もともと結果主義である性格に拍車がかかって、成長するにつれて結果が出せない自分を「生きる価値がない!」くらいの勢いで否定してしまう人もいます。
キャロル・ドゥエック教授らの実験で「能力を褒められた子は成績が下がり、努力を褒められた子は成績がのびた」という結果も見られました。
なので、このタイプの子には「結果より努力」というよりも、結果をまず褒めたうえで
ママは、〇〇ちゃんが途中で投げ出しそうになったのに、最後まで頑張れたことがこの結果に繋がったんだと思うよ。頑張ったね!
などのように、お子さんの過程の素晴らしさを讃えることで、目標への執念と努力の姿勢がかけ合わさってよりモチベーション高く努力していくことにつながります。
ここまで、気の強いお子さんの特徴と対処法をお話してきました。
最後にお子さんの「気の強さ」は才能の現れであるということについてもお話させてください。
今回の、気の強いタイプのお子さんは、こだわりが強く自己主張も強いため、赤ちゃんの頃から一種の「育てにくさ」を感じてこられた親御さんも少なくないと思います。
本当に毎日お疲れ様です。
これからお話で、「これはわが子の才能だったんだな。今悩んでいることも将来の武勇伝になるかも」と考え、お子さんの才能を育む一助になれば幸いです。
気の強さは才能
まず、気の強いお子さんの、「自己主張の強さ」は、「自分の考えを相手に伝えられる」という長所でもあります。
実際に、ビジネスで成功する人には、幼い頃から自己主張が強く、相手の立場に立つことや適切な伝え方など社会スキルを後で身につけた人が多いという研究結果やデータもあります。
確かにビジネスで成功するために必要なのは、相手に全面的に意見を合わせることではありませんよね。
お互いの妥協点や最善策を見い出すために、相手の考えを受け入れながら自分の考えを適切に表現することが必要です。
気が強い子の「自己主張ができる」ということ自体は悪いことではなく、むしろ必要で、自己主張のやり方や相手の立場にも目を向けるスキルを身につけることが大事なんですね。
私たち大人でさえ、自分のことばかり考えてしまうこともありますから、子どもが相手目線を身につけるのに時間がかかるのも長い目で見守ってあげたいですね。
また、友達に注意するほどの「正義感」も、集団生活で必要な規範意識の表れでもあります。
幼児期の子ども達は、まだまだ自分を客観的に見るメタ認知能力が低いですから、自分を棚上げしていることは確かにあります。
お子さんがルールを守れていない時はそれに気づかせ、ルールを守らないお友達に厳しく注意をしている時には、どう伝えるかやお友達の立場を考える機会を与えることを繰り返して「ルールを守ろう!」という気持ち自体は認めましょう。
さらに、「仕切り屋さん」なところも、押さえつけるより他の人に配慮してみんながハッピーになるあり方を考える視点を身につけさせてあげれば、人に慕われるリーダーとして社会に貢献できる才能になります。
人前に出るのが苦手な子もいる中で、率先してリーダーシップを発揮できるなんてすごいことですよね!
もちろん、人前に出ることが苦手な子もその子ならではの才能がありますし、社会全体がリーダー気質の人ばかりではきっとうまく回りません。
やっぱり、その子その子のいいところがあって、それを伸ばして補完し合うからうまくいくんですよね。
今回の気の強い子についても、その子の生まれもった個性を長所として伸ばしていきたいですね!
まとめ
このように、自己主張が強い、友達に注意する、仕切り屋さんなどの気の強い子の行動は、実は、お子さんの将来の成功につながる大事な才能の表れでもあります。
子どもだからこそまだまだ荒削りなところを、今回紹介したような関わりをしながら失敗や挫折の経験を通して才能として磨いていけるサポートをしてあげましょう!
大人になって初めて挫折を経験して立ち直れなくなるよりも、幼児期のたくさんの失敗から社会スキルを身につけていくサポートを心がけていきたいですね!
ということで、今回の記事はこれで以上です!
今回も最後までご覧いただきありがとうございました!
応援しています!
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